2013年4月1日月曜日

女性のための環境ビジネス創造塾 in 釜石 開催

2013年3月16日(土)・17日(日)、岩手県釜石市において「女性のための環境ビジネス創造塾 in 釜石」を開催しました。

16日は環境ビジネスウィメンメンバー5人が講師として、現地の環境ビジネスを志す女性達16名と情報交換、プレーンストーミングを行いました。

《講師》

  • 善養寺幸子(株式会社エコエナジーラボ代表取締役、ソーシャルシステムクリエイター)EBW1期
  • 鈴木敦子(株式会社環境ビジネスエージェンシー代表取締役、NPO法人環境リレーションズ研究所理事長)EBW1期
  • 梅原由美子(Value Frontier株式会社取締役)EBW4期
  • 大和田順子((社)ロハス・ビジネス・アライアンス(LBA)共同代表、NPO法人環境立国理事)EBW3期
  • 郡司真弓(NPO法人WEジャパン政策提言部座長、NPO法人ふくしま支援・人と文化ネットワーク事務局長、DV被害者自立支援共同の家プアン代表)


 

釜石市若崎副市長も参加されました。
 

翌、17日(日)、鵜住居町を通り、橋野どんぐり広場へ。組合長から橋野どんぐり広場ができるまで、震災後売り上げが下がり、そのため生産者が負担する手数料を上げた等現在の活動状況を説明していただきました。
環境ビジネスウィメンメンバーからは、地元の人とよそから来た人で売値を変える(会員制度)、贈答用に包装する等で付加価値をつけて販売する等を提案しました。
その後、世界遺産登録を目指している橋野高炉跡、創造塾参加者の峠の茶屋へ。

 




釜石市の地域のポテンシャルの高さを感じました。今後の展開を期待します。

2012年8月27日月曜日

SUPER COOLBIZ 2012キックオフ・イベント第3弾報告

2012731()福岡県博多市 大丸福岡天神店にて、「SUPER COOLBIZ 2012 in 九州」を、一般社団法人環境ビジネスウィメン主催、環境省共催にて開催致しました。
2010年夏比10%以上の節電が求められている九州。第2弾の関西に続き、初のイベント開催となりました。

開会の挨拶に立った環境ビジネスウィメン最強顧問の小池百合子元環境大臣は、「九州では72日から節電要請が始まりましたが、具体的に何をすればいいのか。今日集まった皆さんがその知恵をしっかり身につけ、実行していただく機会にしたいと思います」と決意表明しました。

続いて、環境省九州地方環境事務所・星野一昭所長から「小池元環境大臣が提唱されたクールビズが進化し、本日ここでイベントを迎える事ができました。暑い夏を乗り切るための取組は、12年ではなく、長くやっていかなければなりません。そのため"無理なく""無駄なく"心地よく"を心がけて、九州でのスーパークールビズを進めていきましょう」とキックオフ宣言しました。
 
 
小池百合子 元環境相
 
 
九州地方環境事務所 星野一昭所長
 
さらに、九州でのスーパークールビズとクールシェアへの協力を呼びかけるべく、山﨑建典福岡県副知事、渡邊正光福岡市副市長、瓜生道明九州電力社長が登場。


左から、エコッパ(※1)、渡邊副市長、山﨑副知事、瓜生九州電力社長、エコトン(※2
1 エコトン・・・福岡県地球温暖化対策マスコットキャラクター
2 エコッパ・・・福岡市の環境シンボルキャラクター


山﨑副知事「福岡県庁では、エレベーターの使用台数を半減し、昼休みを1時間ずらしてピークカットに努めています。身のまわりの生活習慣を少しずつでも変えていって、省エネ・節電を進めましょう」

渡邊副市長「福岡市では、朝顔やゴーヤなど200ヶ所の“グリーンカーテン”や、子どもたちが涼しく楽しく遊べる“涼園地(りょうえんち)”の設置、“クールシェア福岡”として都心部に210ヶ所のクールシェアスポットの設置などに取組んでいます。省エネ・地球温暖化防止のため、市民の皆さんのご協力もぜひよろしくお願いします。」

瓜生社長「節電は体調に十分配慮しながら無理のない範囲で行っていただきたいと思います。小さなエネルギーで大きな効果を得られる省エネのスタイルを、次世代のためにも作り上げていただきたいと考えています」

 
山﨑建典 福岡県副知事
 
 
 渡邊正光 福岡市副市長


 瓜生道明 九州電力社長

第二部は、暮らしの中で役立つ節電グッズを紹介しながら、節電のコツを学ぶ、スーパークールビズ・トークショー「今日から使える、節電ワザ!~百貨店で買える節電グッズをサイエンスする~」。よしもとクリエイティブエージェンシー所属のお笑いコンビ・レモンティーを司会に、小池氏、環境ビジネスウィメンのメンバーである善養寺幸子(環境ビジネスウィメン1期、エコエナジーラボ代表取締役、一級建築士)、大庭みゆき(環境ビジネスウィメン3期、環境エネルギー総合研究所代表取締役)に加え、スペシャルゲストとして、HKT48 チームHの松岡菜摘さん、菅本裕子さんがトークを繰り広げました。


(左から)レモンティーのヤマドゥさん・阿部さん、管理栄養士の木下さん、大庭、HKT48 松岡さん、善養寺、小池元環境相、HKT48菅本さん

電子レンジで煮炊きができるシリコンスチーマーについて大庭氏は、「冷房している部屋で、火を使って煮炊きするとエアコンの電力消費量が増えますが、これなら熱が電子レンジから漏れにくく、短時間で調理できるので省エネになります」と解説。6層ガーゼケットについて善養寺さんは、「人間は水蒸気を発散して自分の体を冷やすことで体温調節をしていますが、エアコンに当たりすぎると調整能力が悪くなります。寝るときはエアコンを控え目に、少し汗をかくぐらいの方が良く、汗をかきながら汗を取るために、このようなガーゼケットがいいんです」と解説しました。

また今回SUPER COOLBIZ イベントとして初めて「食」に焦点を当てました。「らでぃっしゅぼーやプラザ福岡店」から「食のスーパークールビズ」の専門家として、管理栄養士の木下あおい氏がトークショーに参加。夏野菜のラタトゥイユを出演者の皆さんにふるまい、「なす、とうもろこし、トマトなど夏野菜を食べると自然に体が冷やされます。圧力鍋を使って短時間で調理すれば省エネにもなります」と話しました。これら無理なく簡単にできる節電のコツについて、HKT48の松岡さんは、「一人一人が小さな努力を積み重ねることが大事なんだなって思いました」。同じく菅本さんは「料理が好きなので、夏野菜を使った料理にぜひ挑戦したいと思います」と感想を語っていました。
 

環境ビジネスウィメンWebサイトSUPER COOLBIZ:クールビズのサイエンス」について
 


管理栄養士の木下あおいさん

 
左から)小池元環境相、HKT48 菅本さんと松岡さん

第三部のスーパークールビズ・ファッションショーでは、地元・福岡天神を代表する企業の皆さんがモデルとなり、自社のスーパークールビズ・コーディネートを紹介。HKT48の松岡菜摘さん、菅本裕子さんもゲスト出演しました。HKT48の二人と一緒にモデルとして参加した、らでぃっしゅぼーや専務取締役の古原岳志さんは、「らでぃっしゅぼーやプラザ福岡店」がクールシェアスポットに登録されたことを挙げ、気軽に涼みに行ける場所としてアピールしていました。


地元企業モデルによるスーパークールビズ・ファッションショー
 


HKT48松岡さん
 
 
HKT48菅本さん

 
らでぃっしゅぼーや古原専務
 
 

なお、環境ビジネスウィメンはスーパークールビズやクールシェアについてのパネル展示とチラシ配布で協力を呼びかけ、多くの来場者が詰め掛けた本イベントは大盛況のうちに終了しました。


 
九州でのスーパークールビズ元年。今年は、一人一台のエアコンの使用をやめ、涼しい場所をみんなでシェアする「COOL SHARE(※3)」をコンセプトに追加しています。
3COOL SHARE」とは? 
eco japan cup 2011 カルチャー部門 エココミュニケーション グランプリ受賞がきっかけとなり、今夏の省エネ施策の1つとして環境省が採用しました。

第1弾・第2弾同様、オープニング、クロージングではeco japan cupのカルチャー部門エコミュージックの受賞曲が流されました。
オープニング:「みどりのカーテン」/ゴーヤキャンディーズ(2011年審査員応援賞)
クロージング:「364日」/小川千春(2011年準グランプリ)
詳しくはこちら

同じく全イベントを通じて、イベント会場内に募金箱を設置。認定NPO法人 環境リレーションズ研究所が運営するREVIVE JAPAN」プロジェクトのチャリティ活動をおこないました。



SUPER COOLBIZ 2012 in 九州 実施概要>

【開 催 日】 2012731日(火)13001430
【実施場所】 大丸福岡天神店 エルガーラ・パサージュ広場
【主    催】 一般社団法人 環境ビジネスウィメン
【共    催】 環境省
【後    援】 福岡県、福岡市、九州電力株式会社、日本百貨店協会
【特別協力】 大丸福岡天神店、らでぃっしゅぼーや株式会社
【協    力】 株式会社イムズ、We Love 天神協議会、クールビズ推進協議会、TSUTAYA福岡天神店、天神地下街、日本マクドナルド株式会社、吉本興業株式会社 (五十音順)
【報道・メディア】
天神経済新聞
Yahoo!ニュース
MUSIC ON 福岡
みん経エコロジー
福岡TOWN
毎日.jp
毎日新聞(西部版)
産経新聞(西部版)
西日本新聞
長崎新聞
TNCスーパーニュース(報道番組)
ニュース5ちゃん(報道番組)
ルックアップふくおか(報道番組)
みのもんた朝ズバッ!(報道番組)


2012年8月24日金曜日

『参加型社会・官民の連携、協働のあり方を考えよう!~新しい公共とはどうあるべきなのか~』シンポジウム開催報告


 201288日(水)東京・永田町の星陵会館ホールで、一般社団法人環境ビジネスウィメン主催による政策シンポジウム「参加型社会・官民の連携、協働のあり方を考えよう!~新しい公共とはどうあるべきなのか~」を開催しました。

 


 来る10月に改正が完全施行される環境教育推進法には、官民協働の推進が重要なポイントとして盛り込まれ、震災復興についても官民協働での取組みが大変期待されています。  
 他方、官民協働を目指す現場では、民が官のサービス担う際の調達方法の問題や行政の会計制度の問題により、協働どころか官民関係の悪化さへ懸念されます。そこで、「まずは同じ場に立ち話し合う」べく、政治家・行政・企業・有識者をパネリストに迎えて議論の場として展開しました。
 
 
 環境ビジネスウィメン代表理事である崎田裕子氏による挨拶のあと、今回のシンポジウムのコーディネーター、環境ビジネスウィメン理事・事務局長であり株式会社エコエナジーラボ代表取締役である善養寺幸子氏からシンポジウムの趣旨説明でスタート。
 
 
 官民連携の推進について、「公共サービスを民が担うようになった今の時代における現状と課題とは」という投げかけのもと、環境省の宮澤俊輔氏による官民連携「協働」の推進について盛り込まれた環境教育等推進法の改正の説明、国土交通省の渋谷和久氏による「新しい公共」の考え方による地域づくりについて説明を頂きました。
 
 
 官民連携における現状の制度について共有したのち、公共サービスの担い手としての民から、「会計年度」や「調達方法」の課題について提示しました。
 
 「毎年度入札、しかも価格を下げて提示してくるため、雇用の安定もできないし賃金を下げざるを得ない。また電子入札という制度によって地元で仕事ができないという実態が起きている。そして最大の疑問点は、請け負った仕事を評価する担当と契約手続きの担当が別であるため、質の問われない公共サービスになっている。」環境ビジネスウィメン理事であり株式会社五十嵐紹介代表取締役の五十嵐和代氏からの具体的な課題提示には大いに頷く参加者とパネリストの姿も。
 
 
 
 
 また、環境ビジネスウィメン理事であり株式会社環境ビジネスエージェンシー代表取締役などを務める鈴木敦子氏から「総合評価の中身は質を問わない価格重視になっている。それによって悪かろう安かろうの業者が行政の仕事をとっていて全うな企業は仕事ができないという実態。さらには、行政サイドに仕事を評価する能力がないので、専門性のある企業や全うな企業は企画段階で協力するというタダ働き常態」と新しい公共・eco japan cupを進める現場を踏まえての課題が提示されました。
   
 
 
 その後、善養寺氏により、現在の官民関係が経済の視点からみても重大な課題「見えないコストを社会に発生させている」というプレゼンテーションがされました。
 
 その指摘について、経済学者・東京大学教授の武田晴人氏から、官民関係の歴史と入札制度の問題点について解説をいただきました。
 また、経済学者・大阪大学フェローの小野善康氏から、「現代の‘成熟社会’においても従来通りの政策手法を用いているようでは不都合が生じる」とご教示いただきました。
 
 
 
 さらに、震災復興事業における売り手市場の課題について議論を展開し、武田氏から「やり直しのきかない復興事業。協調的な枠組みの構築による事業の分配が必要不可欠である。」とご教示いただきました。
 
 
 
 
 
 
 
 行政・企業による現状の課題提供と有識者の解説を経て、官民連携をどうしていくべきか、政治家の方々にもご意見を頂戴しました。
 
 
 
 みんなの党の水野賢一議員「政策を民が提案する今の時代、官と民の連携において、情報公開と共有が一つの重要なファクターではないか。」
 
 
 
 旧山古志村の村長であった自由民主党の長島忠美議員「中越地震の復興の際、これからどういう町・どういう仕事を作ろうかと、行政と市民が集うプラットフォームを作った。行政はどうしても縦割りになってしまうが、プラットフォームがあることで、それぞれの立場を越えて官と民が連携することができた。」
 
 
 公明党の斉藤鉄夫議員「今日のシンポジウムは大変勉強になった。全国の地方議員から入札制度の問題についてよく意見を頂いており、肌身をもって現在の制度の課題を感じている。また、科学技術の会の幹事長としても、官と民の連携を図っていきたい。」
と、それぞれのご経験から語って頂くと同時に今後の期待を示していただきました。
 
 
 
 最後に、北海道ニセコ町元町長の民主党の逢坂誠二議員から「大事なことは、今日のシンポジウムのテーマである新しい公共あるいは官民の連携について、『何のためにやるのか』という原点を忘れてはならないと感じた。指定管理者制度について行政は勘違いをして安くできる手法だと思ってしまった。また、現在の入札制度では公共事業を展開するのは限界がある。行政は現在の制度にとらわれず、各地域で小さくてもよいから新しい取組みをしていくことが重要だ。」と自治体に22年間務められたご自身の経験から熱く語っていただきました。
 
 
 
 
 
 その後、それぞれのパネリストおよび会場からもご意見をいただき、活発なフリーディスカッションが展開されました。
 今回のシンポジウムで、様々な立場のパネリストが同席し、会場も交えて官民連携の課題を共有することができました。何より、参加型社会・新しい公共への第一歩として重要な契機になったでしょう。

 
 

<政策シンポジウム実施概要>

【開 催 日】 201288日(水)18:3020:30(受付開始18:00)

【実施場所】 星陵会館ホール(東京都千代田区永田町2-16-2

【主 催】 一般社団法人 環境ビジネスウィメン

【パネリスト】


○開会挨拶

崎田 裕子 

一般社団法人環境ビジネスウィメン代表理事

○政治家

逢坂 誠二 
   
衆議院議員 民主党 

民主党総括副幹事長、民主党政策調査会副会長
民主党新しい公共推進会議事務局長

斉藤 鉄夫 
   
衆議院議員 公明党

公明党幹事長代行、公明党税制調査会会長

長島 忠美 
   
衆議院議員 自由民主党 

新潟県中越地震発生時の旧山古志村の村長
超党派「全国災害ボランティア議員連盟」会長

水野 賢一 
   
参議院議員 みんなの党 

みんなの党幹事長代理

○行政

渋谷 和久 

国土交通省 総合政策局総務課長
「新しい公共」施策担当・国土計画局広域地方整備政策課 元課長

宮澤 俊輔 

環境省 総合環境政策局 環境教育推進室長

○有識者

小野 善康 

経済学者・大阪大学フェロー
著書『成熟社会の経済学――長期不況をどう克服するか』 (岩波書店)

武田 晴人 

経済学者・東京大学教授
著書『談合の経済学 日本的調整システムの歴史と論理』(集英社)

○企業

五十嵐 和代 

株式会社五十嵐商会代表取締役社長/
一般社団法人環境ビジネスウィメン理事

鈴木 敦子

株式会社環境ビジネスエージェンシー代表取締役/
認定NPO法人環境リレーションズ研究所理事長/
株式会社エコエナジーラボ取締役/一般社団法人環境ビジネスウィメン理事

○コーディネーター

善養寺 幸子

株式会社エコエナジーラボ代表取締役/
一般社団法人環境ビジネスウィメン理事・事務局長